イライラ解消!レーザープリンターの紙詰まり原因と直し方

【ブログ記事】イライラ解消!レーザープリンターの紙詰まり原因と直し方

こんにちは、ロングテイルド店長のオカピです。
「さあ、印刷しよう!」と思った矢先にプリンターからけたたましいエラー音…。ディスプレイには「紙詰まり」の表示。急いでいる時に限って起こるこのトラブル、本当にイライラしますよね。

レーザープリンターの紙詰まりは、多くの人が経験する代表的なプリンタートラブルの一つです。でも、ご安心ください! 紙詰まりの原因を知り、正しい直し方を覚えれば、焦らずスムーズに対処できます。 さらに、日頃からちょっとしたことに気をつけるだけで、紙詰まりの発生をぐっと減らすことも可能です。

この記事では、

なぜ紙詰まりが起こるのか?(主な原因)
安全で正しい紙の取り除き方(直し方)
紙詰まりを未然に防ぐための予防策
を分かりやすく解説します。もう紙詰まりでイライラしないために、ぜひ最後までお読みください!

なぜ起こる?レーザープリンター紙詰まりの主な原因

紙詰まりの原因は一つではありません。主な原因を知っておくことで、いざという時に冷静に対処しやすくなりますし、予防にも繋がります。

1. 用紙そのものの問題

湿気った用紙、反った用紙: 梅雨時や湿度の高い場所に保管していた用紙は湿気を吸ってしまい、うまく給紙されなかったり、内部で詰まりやすくなります。開封後は密閉できる袋やケースで保管しましょう。
折れ、シワ、破れのある用紙: 用紙の端が折れていたり、シワが寄っていると、センサーが誤検知したり、搬送中に引っかかったりします。
プリンター非対応の用紙: 厚すぎる紙(ハガキや厚紙など)、薄すぎる紙、表面が特殊加工された用紙(光沢紙の一部、和紙など)は、お使いのプリンターが対応していない場合があります。無理に使うと詰まりの原因になります。必ずプリンターの取扱説明書で対応用紙を確認しましょう。
用紙のセット方法:
枚数が多すぎる: 用紙トレイに一度にセットできる枚数を超えて入れると、複数枚同時に給紙されて詰まることがあります。
用紙ガイドが合っていない: 用紙サイズを用紙ガイドにぴったり合わせないと、斜めに給紙されて詰まりやすくなります。
セット前のひと手間不足: 新しい用紙をセットする前によくさばいて(パラパラとめくって)空気を入れると、静電気による重送(複数枚給紙)を防げます。

2. プリンター内部の問題

給紙ローラーの汚れ・摩耗: 用紙を送り込むゴム製のローラーが、紙粉やホコリで汚れたり、経年劣化で摩耗したりすると、うまく紙を掴めずに空回りしたり、滑って詰まりの原因になります。
内部に異物がある: クリップやホチキスの針、あるいは以前詰まった紙の破片などが内部に残っていると、それが引っかかって紙詰まりを引き起こします。
部品の劣化・不具合: 長年使用していると、用紙を搬送する経路の部品や、熱でトナーを定着させる「定着ユニット」などが劣化・破損して詰まりやすくなることがあります。

3. 環境の問題

設置場所: 極端に湿度が高い場所や低い場所、ホコリっぽい場所は紙詰まりの原因になります。
静電気: 乾燥する冬場などは静電気が発生しやすく、用紙同士がくっついて複数枚給紙されやすくなります。

落ち着いて対処!安全な紙の取り除き方(直し方)

紙詰まりが発生したら、慌てずに以下の手順で対処しましょう

【最重要!】作業前の準備

電源を切る: まずはプリンター本体の電源ボタンで電源を切ります。
電源プラグを抜く: 必ずコンセントから電源プラグを抜いてください。 感電や、内部の高温部分(特に定着ユニット周辺)での火傷を防ぐためです。安全第一で作業しましょう。
少し待つ: 電源を切った直後は内部、特に定着ユニット付近が高温になっている場合があります。5分~10分ほど待ってから作業を始めるとより安全です。
取扱説明書を確認: 可能であれば、お使いのプリンターの取扱説明書で紙詰まりの除去方法を確認しましょう。機種によってカバーの開け方やアクセス方法が異なります。

【実践】紙の取り除き手順

見える場所からチェック: まず、排紙トレイや手差しトレイなど、外から見える場所に詰まっている紙がないか確認します。もしあれば、ゆっくりと引き抜きます。
カバーを開けて内部を確認:
前面カバーや背面カバーなど、取扱説明書に従って開けられるカバーを開けます。
どこで紙が詰まっているか、内部をよく観察します。懐中電灯などを使うと見やすい場合があります。
トナーカートリッジ等の一時取り外し(必要な場合): 機種によっては、トナーカートリッジやドラムユニットを取り外さないと詰まった紙にアクセスできない場合があります。取扱説明書に従って慎重に取り外します。(※トナーカートリッジは感光部分に光が当たらないよう、速やかに作業するか、紙などで覆いましょう)
詰まった紙を引き抜く:
詰まっている紙の両端をしっかり持ち、ゆっくりと、破れないように引き抜きます。
用紙が搬送される方向(印刷が進む方向)に沿って引き抜くのがコツです。逆方向に引っ張ると、プリンター内部の部品を破損させる可能性があります。
途中で破れてしまった場合は、内部に紙片が残らないよう、念入りに確認してください。小さな破片が残っていると、再び紙詰まりの原因になります。ピンセットなどを使うと取りやすい場合がありますが、内部を傷つけないよう注意が必要です。
内部の確認と清掃: 紙を取り除いたら、他に紙片や異物が残っていないか再度確認します。
部品を戻し、カバーを閉じる: 取り外したトナーカートリッジやドラムユニットを元に戻し、全てのカバーを確実に閉めます。カバーがしっかり閉まっていないと、エラーが解除されない場合があります。
電源を入れて確認: 電源プラグをコンセントに差し込み、プリンターの電源を入れます。エラー表示が消え、正常に動作するか確認しましょう。テスト印刷をしてみるのも良いでしょう。

【注意点】

絶対に無理に引っ張らない! 紙が破れて内部に残ると、取り除くのが非常に困難になります。
鋭利なもので内部をこじらない! プリンター内部のセンサーや部品を傷つける恐れがあります。
定着ユニット付近は高温注意! 電源を切って時間が経っていても、機種によっては高温が残っている場合があります。直接触れないように注意しましょう。

もう繰り返さない!紙詰まりを防ぐための予防策

イライラする紙詰まりは、日頃のちょっとした心がけで防ぐことができます。

適切な用紙を選ぶ:
プリンターの仕様に合った推奨用紙を使用する。
湿気を含んだり、折れたり、反ったりした用紙は使わない。
開封した用紙は密閉容器などで保管する。
一度使用した用紙を裏紙としてプリンターで使わない
用紙を正しくセットする:
セット前に用紙をよくさばき、空気をなじませる。
用紙トレイの最大積載枚数を守る。
用紙ガイドを用紙サイズにぴったり合わせる。
プリンターを定期的に清掃する:
特に給紙ローラーの汚れを、水で濡らして固く絞った布などで定期的に拭き取る。(アルコールはゴムを劣化させる可能性があるので注意)
プリンター内部の紙粉やホコリも、可能な範囲で清掃する。
適切な場所に設置する:
高温多湿、直射日光、ホコリの多い場所を避ける。
プリンター周りに十分なスペースを確保する。
長期間使わないときは用紙を抜く: 用紙トレイに入れっぱなしにせず、別の場所に保管する。

まとめ

レーザープリンターの紙詰まりは、用紙の状態やセット方法、プリンター内部の汚れなどが主な原因です。もし詰まってしまっても、慌てずに電源を切り、安全な手順でゆっくりと紙を取り除けば大丈夫。内部に紙片を残さないように注意しましょう。

そして何より、日頃から適切な用紙を選び、正しくセットし、定期的にプリンターを清掃することが、紙詰まりを防ぐ一番の近道です。

この記事を参考に、紙詰まりのイライラから解放され、快適な印刷ライフを送りましょう!

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